地域住民の絆を深める借金とは?
日本で借金が、地域住民の絆を深めていたという歴史がある事をご存知でしょうか。
それは、無尽講や頼母子と呼ばれているものです。
呼び名や方法に多少の違いはあれど、日本の様々な地域で用いられていました。
無尽講や頼母子は、鎌倉時代に始まったとされています。
これは、皆でお金を一定の日に持ち寄って、順番やくじ、入札などで決まった人に持ち寄ったお金を寄付するというものです。
そして全員に寄付が行き渡ると同時に、解散するという仕組みになっています。
鎌倉時代に始まったとされる無尽講や頼母子ですが、広く行われるようになったのは、江戸時代と言われています。
鎌倉時代は庶民のみが行っていましたが、江戸時代になると身分を問わず行われるようになり、規模の大きなものも登場するようになりました。
現在ではあまり聞きなれない無尽講や頼母子ですが、今もなお実施している地域は存在します。
特に、沖縄県では模合と呼ばれ、およそ半分以上の沖縄県民が何らかの模合に参加していると言われているほどです。
また、持ち寄ったお金も誰か1人に寄付するというよりも、積み立てて宴会をしたり、旅行に行ったりと、使い方は変化しています。
こうした使い方の変化により、無尽講や頼母子は地域住民の絆を深めるという意味合いが、強くなったと言えるでしょう。
しかし、元を辿ればこれらはいわゆる借金の一種です。
その為、日本人は古くから借金と縁の深い生活を送ってきたと考えられます。
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