消貸金業法改正後の消費者金融利用者の変化
2006年に行われた貸金業法の改正は、どのような変化をもたらしたのでしょうか。
改正法ではグレーゾーン金利や返済能力を超えての貸し付けが禁止され、これにより複数の金融機関を利用する多重債務者は223万人減少しました。
また、全体の借入残高合計額は約5兆円減っています。
このような大幅な減少には、改正法の効果があったと言えるでしょう。
ですが、実は借入先が1~2件の消費者金融利用者は、388万人も増えています。
消費者金融の利用者自体でみると、全体で165万人増えているのです。
しかも、返済日までに支払えずに延滞したことがあり、延滞登録をされた人の数は法律改正前よりも253万人も増え、約424万人もいます。
ちょっと返済が遅れてしまった、という経験をしたことがある人も、中にはいますよね。
しかし多くの場合、延滞登録をされた人というのは、恒常的に支払うあてがなく困っている人です。
複数の金融機関から借り入れをしていなくても、多重債務者のように返済に苦しんでいるのは同じ事です。
もちろん、返済能力以上に借りることを防ぐ総量規制は、人々を多重債務から守るという点では優れたシステムです。
ですが、借金を返せないという人は、今すぐにお金を必要としています。
お金を返すこともできず、他の場所で借りることもできない人は、返済に追われて徐々にまともな判断能力を失っていきます。
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